仮想通貨レンディングサービス

bitbankが2018年4月から仮想通貨のレンディングサービスを開始すると発表がありましたね。

これに合わせてレンディングサービスを行っている仮想通貨取引所を調べて比較してみました。

仮想通貨のレンディング(貸付)ってなに?

仮想通貨のレンディング(貸付)とは、自分が所有している仮想通貨を取引所へ貸し出すことで利息を得ることができる仕組みです。

貸し出す仮想通貨の数量や、期間に応じて利用料率が変わってきます。

銀行の預金金利みたいなものですね。

取引所に預けておくだけで仮想通貨が増えるので、長期保有でトレードはあまりしないという人にはおすすめのサービスですね。

寝てても仮想通貨が増える夢のようなサービスですが、メリットだけでなくデメリットもありますのでしっかり確認していきましょう!

 

仮想通貨レンディングのメリット

  • 預けておくだけなので、トレードをしなくても仮想通貨を増やすことができる。
  • 利率1%~12%と銀行に預けるよりはるかに金利が高い。
  • 手続きが簡単なので、すぐに始めることができる。

 

仮想通貨レンディングのデメリット

  • 返金保証がない。取引所が破綻しても預けていた仮想通貨は戻ってきません。
  • 貸し出している間に仮想通貨が暴落するリスクがある。
  • 途中で解約することができない取引所もある。
  • 途中解約が出来る取引所でも解約手数料がかかることがある。

 

取引所別の仮想通貨レンディングサービス

レンディングサービスを行っている仮想通貨取引所のサービス内容を見ていきましょう。

coincheck

■日本国内の取引所

■貸付相手:取引所

■サービス利用手数料:なし

■貸し出し期間:14日間、30日間、90日間、365日間

■利率:貸し出し期間に応じて変動
14日間・・・年率1%
30日間・・・年率2%
90日間・・・年率3%
365日間・・・年率5%

■貸し出し可能金額:10万円以上

■途中解約:不可

■貸し出しできる通貨

  • BTC(ビットコイン)
  • ETH(イーサリアム)
  • LISK(リスク)
  • FCT(ファクトム)
  • XMR(モネロ)※
  • REP(オーガー)
  • XRP(リップル)借入上限を超えているため申請に時間がかかるとのこと。
  • ZEC(ジーキャッシュ)※
  • LTC(ライトコイン)
  • DASH(ダッシュ)※
  • BCH(ビットコインキャッシュ)

※モネロ、ジーキャッシュ、ダッシュの3銘柄は匿名性が高いためコインチェックが取扱いを中止する方向なので今後レンディングからも外れる可能性があります。

まだまだ動向が気になる取引所なので1年間貸し付けるとかっていうのはちょっと怖いですが、短めの期間ならやってみてもいいかもしれないですね!

bitbank

■日本国内の取引所
レンディングの開始は2018年4月から

■貸付相手:取引所

■サービス利用手数料:なし

■貸し出し期間:1年間のみ

■利率:貸し出し数量に応じて異なる。

  • 5BTC未満・・・年率3%
  • 5BTC以上10BTC未満・・・年率4%
  • 10BTC以上・・・年率5%

■貸し出し可能金額:1BTC~1,000BTC

■途中解約:可。ただし解約手数料は5%、途中解約した場合は一枚も増えません。

■貸し出しできる通貨
サービス開始当初はBTCのみ。順次拡大予定とのこと。

 

貸し出し期間が1年間のみなので本当に長期保有者向けのサービスって感じですね。

bitbankさんはセキュリティーもしっかりしている取引所なので、ビットコインをガチホし続ける!っていう人にはおすすめですね!

bitfinex

bitfinexのレンディングは取引所に対して貸し出すのではなく、fx取引ユーザーに対して貸し出しを行います。取引所への貸し出しに比べて貸し倒れのリスクが高いので注意が必要です。

■海外の取引所

■貸付相手:ユーザー同士

■サービス利用手数料:利益の15%

■貸し出し期間:2日間~30日間

■利率:年利5%~12%ぐらい(2018/3/20時点)(借りたいユーザー、貸したいユーザーの間で設定出来るため変動利率)

■貸し出し可能金額:$50相当以上

■途中解約:できない。貸している相手がポジションを閉じると期間より早く返ってくる。

■貸し出しできる通貨

  • USD(米ドル)
  • EUR(ユーロ)
  • BTC(ビットコイン)
  • ETH(イーサリアム)
  • ETC(イーサリアムクラシック)
  • LTC(ライトコイン)
  • ZEC(ジーキャッシュ)
  • IOTA(アイオータ)
  • EOS(イオス)
  • XMR(モネロ)
  • SAN(サンティメットネットトークン)
  • OMG(オミセゴー)
  • BCH(ビットコインキャッシュ)
  • NEO(ネオ)
  • ETP(メタヴァースエントロピー)
  • EDO(エイドゥ)
  • BTG(ビットコインゴールド)

利率も高いですし、自動レンディングなどもできるのは魅力的ですね。

反面、過去2回ハッキングを受けていたり、テザー問題で米商品先物取引委員会に召喚されていたりと心配な面もある取引所なので長期間のレンディングは避けたほうがいいと思います。

ちなみに2018年1月1日以降開設のアカウントは10,000ドル(約100万円)以上の入金をしないと取引ができないようになりました。これから開設する人にはちょっとハードルが高いですね。

 

Poloniex

Ploniexのレンディングは取引所に対して貸し出すのではなく、fx取引ユーザーに対して貸し出しを行います。取引所への貸し出しに比べて貸し倒れのリスクが高いので注意が必要です。

■海外の取引所

■貸付相手:ユーザー同士

■サービス利用手数料:15%

■貸し出し期間:2日間~60日間

■利率:年利2%ぐらい(2018/3/20時点)(借りたいユーザー、貸したいユーザーの間で設定出来るため変動利率)

■貸し出し可能金額:BTCは0.01BTC

■途中解約:できない。貸している相手がポジションを閉じると期間より早く返ってくる。

■貸し出しできる通貨

  • BTC(ビットコイン)
  • BTS(ビットコインシルバー)
  • CLAM(くらむす)
  • DOGE(ドージ)
  • DASH(ダッシュ)
  • LTC(ライトコイン)
  • MAID(メイドセーフcoin)
  • STR(ステラ)
  • XMR(モネロ)
  • XRP(リップル)
  • ETH(イーサリアム)
  • FCT(ファクトム)

 

かつては人気でしたが、現在はレンディングの板が薄くBTC以外はほぼ貸付が成立しない状態です。

 

Liqui

現在は借入上限に達しているため新規の受け入れを行っていません。

■海外の取引所

■貸付相手:取引所

■サービス利用手数料:不明

■貸し出し期間:不明

■利率:年利24%

■貸し出し可能金額:不明

■途中解約:不明

■貸し出しできる通貨

  • BTC(ビットコイン)
  • ETH(イーサリアム)

 

年利24%というのは驚きの利率ですね。なんでも、ユーザーから徴収している手数料の75%を還元することでこの高利率を実現しているそうです。

マイナーな取引所がユーザーを増やすためにはこういったマーケティングも必要なのかもしれませんね。

 

取引所別レンディングサービスまとめ

 

取引所名 coincheck bitbank bittrex poloniex Liqui
貸出相手 取引所 取引所 ユーザー同士 ユーザー同士 取引所
利用手数料 なし なし 利益の15% 利益の15% 不明
貸出期間 14日,30日,90日,365日 365日 2-30日 2-60日 不明
年率 1%~5% 3%~5% 5%~12%ぐらい(2018/3時点) 2%ぐらい(2018/3時点) 24%
貸出可能金額 10万円以上 1BTC~1000BTC $50相当以上 0.01BTC以上 不明
途中解約 できない できるが解約手数料5%かかる できない できない 不明
貸出可能通貨  BTC,ETH,LISK,FCT,XMR,REP,XRP,ZEC,LTC,DASH,BCH  BTC  USD,EUR,BTC,ETH,ETC,LTC,ZEC,IOTA,EOS,XMR,SAN,OMG,BCH,OMG,BCH,NEO,ETP,EDO,BTG  BTC,BTS,CLAM,DOGE,DASH,LTC,MAID,STR,XMR,XRP,ETH,FCT  BTC,ETH
注意事項 新規口座開設停止中 2018/4サービス開始 2018/1/1以降開設アカウントは10,000ドル以上の入金が必要 板が薄い。サポート対応が良くない。 借入上限に達したため新規受入停止

 

 こうやって見てみるとどこも一長一短ですね。

 

期間は1年間と長いですがなるべくリスクなくレンディングをしたいという人には、国内の取引所でセキュリティーもしっかりしているbitbankが一番安心して預けられそうですね。

 

逆に多少のリスクがあっても高金利でレンディングしたい!という人はbittrexでレンディングするのがいいかもしれませんね。

 

とはいえ、今のところどこの取引所もレンディングには返金保証がありませんし、レンディング中に仮想通貨が暴落してしまうといったリスクはありますので、あんまり大きな額でのレンディングはやめておいたほうがよいと思います。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事