これからビットコインやイーサリアム、リップルなどと言った仮想通貨を購入してみようと思っている方に、仮想通貨の「販売所」と「取引所」の違いについて説明していきます。
仮想通貨を扱う場所という意味ではどちらも同じですが、この2つは大きく違うものなので違い理解しておかないと損をしてしまうこともあります。仮想通貨を購入する前に知っておきましょう。
「販売所」と「取引所」とは?
仮想通貨を売り買いできるサービスを提供しているところを一口に「取引所」とまとめて呼ぶことが多いですが、その中には「販売所」と「取引所」があります。
有名どころだと、コインチェックや、GMOコイン、DMM Bitcoinなどです。
イメージで言うと、「販売所」はお店。お店(運営元)とお客さんが物を売ったり買ったりする。
というような形ですね。
実は、「販売所」と「取引所」を両方やっているところもあります。bitFlyer や、Zaifがそうです。
少し混乱するかもしれませんが、単に一つの運営元がお店と市場両方のサービスを提供しているだけと考えれば大丈夫です。
「販売所」と「取引所」では売り買いする相手が違うので、異なる点が2つあります。
①注文方法の違い
②価格差
「販売所」と「取引所」の注文方法の違い
分かりやすいようにビットフライヤーの「ビットコイン販売所」と「bitFlyer Lightning(ビットフライヤーの取引所)」で比較します。
上が「販売所」で、下が「取引所」です。どちらもほぼ同時刻のキャプチャです。
もし、ビットコインを買いたいと思った時、販売所では提示されている金額を払えばすぐに希望の枚数のビットコインを買うことができますが、取引所では売値と買値が一致するまでは買うことができません。
上の画像でいうと、
「1.53枚を967,470円で売るよ」という提示が一番安い売値です。
「0.018枚を967,257円で買うよ」という提示が一番高い買値です。
価格が一致するためには、売りたい人が値を下げるか、もしくは買いたい人が値を上げるかのどちらかになります。
ここで私達がすぐにビットコインを1枚買おうと思ったら、967,470円で1枚買うと注文を入れることで売買が成立します。
もし2枚ビットコインを買いたいと思った時はどうでしょう?
最安値の967,470円の人は1.53枚しか売りに出していませんので、1.53枚までは967,470円で買えますが、残りの0.47枚は次に同じ金額で売ってくれる人がでてくるまで待つか、更に買値を上げるかのどちらかになります。
ビットコインの場合、実際にはこれぐらいの枚数ではほとんど待つこと無く売り買いすることができますが、取引所では金額と枚数の両方を考える必要があります。
「販売所」と「取引所」の価格差
先程のビットフライヤーのキャプチャから価格のところだけ抜き出しました。
販売所の使い方
ビットコインの価格が急激に下落している時などは、売値が目まぐるしく下がっていき売りたくても取引が成立しないことがあります。
特に枚数を多く売りたい時はなどは売り切るのが大変です。取引が成立しないままどんどん価格が下がっていくと、損が広がってしまいます。
そういった時、販売所では提示されている価格であれば何枚でもすぐに売ることができます。
価格が暴落している時は販売所と取引所の価格を確認して、どちらで売ったほうが損が少ないかを確認してみてくだい。
通常は取引所で仮想通貨を売買して、緊急時に販売所を使うというような使い分けがおすすめです。
まとめ
- 仮想通貨扱っている場所には「販売所」と「取引所」がある。
- 「販売所」は運営元が取引相手。
- 「取引所」は利用している他のユーザーが取引相手。
- 「販売所」では提示されている価格ですぐに売買できる。
- 「取引所」ではユーザー同士の売値と買値が一致しないと取引が成立しない。
- 「取引所」の方が「販売所」よりもお得に購入・売却出来る。
- 通常時は「取引所」を利用して、緊急時に「販売所」を利用してみると良い。
当サイトでは、販売所と取引所を区別しておすすめの取引所ランキングをご紹介しています。
これからビットコインなどの仮想通貨を始めようと考えている方はぜひご覧ください。
以上、販売所と取引所の違いでした。