ウォール街トム・リー氏の発言「4月17日の確定申告期限日以降、仮想通貨の売り圧力は緩和される。」

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遅ればせながらも、つい最近のトム・リー氏の仮想通貨相場の発言をお伝えします。

米ウォール街の投資ファンドFundstrut社のトム・リー氏によると、現在の仮想通貨市場の下落は、数多くの投資家が納税のために仮想通貨がフィアットへ換金されているために強まっているものであり、今月4月17日の納税機嫌を節目に売り圧力は緩和されるとのこと。

ついにこの時がやってきたのか。

 

250億ドルものキャピタルゲイン税が発生

米の仮想通貨投資家たちは、トレードによって得た利益に課税される総額250億ドルを支払うために、ホールドしている仮想通貨資産の一部をドルに換金しつづけているとのことです。そして、この莫大な換金により大きな売り圧力が発生し、最近1ヶ月で40%もの仮想通貨市場の下落につながったとFundstrunt社は見ているそう。

アメリカの納税のためだけにこんなに市場を下落させられるものなのかね?

と思って引用記事をよく読んでみると、過去データを元にしたFundstrutの推定によれば、投資家それぞれの1ドルの換金が、仮想通貨市場の20〜25ドル相当の市場価値の低下につながるとのこと。これで250億ドル分となれば相当な下落パワーが生まれることは間違いなさそうですね。

 

課税額250億ドルはどう算出している?

同記事によると、Fundstrut社の試算では、2017年のアメリカの全家計の課税対象となる仮想通貨のキャピタルゲインが920億ドルに達していて、そのうち20%は政府へ納税がされるとので、少なくとも920億ドルの20%で18.4億ドル。2017年の会計年度ベース(仮想通貨以外も含む)と1680億ドルになるだろうとのことです。

2017年の会計年度で見ると仮想通貨の課税総額で25億ドルになるってことだと理解しました。

 

そしてトム・リー氏は、売り圧力は無くなると予測

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Fundstrut社は、今月の確定申告期限日である4月17日(*)を持って仮想通貨の売り圧力はなくなるとみており、ビットコインは年末に2万5千ドル(約270万)に達するという予想をキープしています。

さらに、ビットコインや時価総額の大きな通貨への投資を引き続き推奨。アルトコインの下落相場はもう終わりつつあるものの、8月半ばまで大きな上昇は見られないだろうとも付け加えています。

(*)本来は4月15日が期限ですが、祝日の関係で17日が期限となるようです。

8月ってまた、かなり先は長いですな。

 

僕が思ったこと

確定申告期限が過ぎて売り圧がなくなってビットコインが底を打ってくれるならありがたいのですが、一気に市場回復とはならなそうなでまだ安心できないところです。

トム・リー氏あるいはFundstrut社の見解を素直に捉えるのであれば、長期目線で年末に向けてビットコインもアルトコインも上昇相場に入ることが期待できます。

引き続き相場の上下に一喜一憂せずに、年末まで大人しくホールドが良さそうですね。

 

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参考記事:

仮想通貨の売り圧力、米確定申告の期限後に緩和も-強気派のリー氏 - Bloomberg

Crypto Selloff Driven by $25 Billion Capital Gain Hit, Tom Lee Says - Bloomberg

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